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注文住宅にかかる費用は大きく3つあると言われています。その3つというのが「本体工事費」「付帯工事費」「諸費用」であり、これらの合計が「総費用」と呼ばれるのです。今回はこの中から本体工事費について解説していきます。そもそも本体工事費とは何なのかと聞かれれば、これは建物自体にかかるお金のことです。ようは建物の骨組みである基礎に屋根や壁などをつけた状態のこと。簡単に言えば庭や駐車場といった建物とは離れた部分については含まれていないということです。

家の骨組みとも言える基礎工事費用、構造材などを加工する木工事費用、工事の際に必要となる電気や水道などを設置する仮設工事費用、主に屋外の装飾工事となる外装工事費用など。他にもタイルやガラス工事などが含まれていて、これを全て合計した金額が本体工事費用となります。

本体工事費は建物にかかわる部分の費用なので、広告などに出ている金額は、この本体工事費が表示されていることが多くあります。本体工事費をはほかの諸費用や付帯工事費に比べると下げようと思えば下げられる項目ではあります。

ただ、この部分の予算を削ってしまうと、せっかくの注文住宅であるにもかかわらず、よく町中で見かける分譲住宅のような味気ない家になってしまう事が多くあります。自分がかなえたい家と予算のバランスをしっかりとりながら打ち合わせを進めていくことが大切です。本体工事費の内、費用がかさみやすい項目もさまざまです。内装材で言えば、ビニールクロスを標準とするならば、それを漆喰塗に変更する。キッチンの前の壁をキッチンパネルからタイル張りに変更する。天井にウッドパネルをはるといったことをすると、本体工事費はかさんでしまいます。外装でいえば、屋根材をスレートから、洋瓦に変更する。サイディング張りの外壁をタイル張りにするといった、デザイン性を上げようとすると費用は上がります。また、こういった意匠部分だけでなく、住宅の性能を上げようと思っても費用が掛かります。高気密の住宅を実現しようとすればそれだけ費用が必要になります。

 

どこまでのこだわりを持って、住宅を建築するのか?自分の考えをしっかり持つためにも、さまざまな会社で話を聞いて見積もりを出してもらうのは重要だともいます。本体工事費だけであれば、土地が決まっていなくても、見積もりしていただくことは可能なので、ぜひ一度話をしてみてはいかがでしょうか?